ソファー・バッグ・財布修理|熊本市 革修理は革研究所 熊本北店
革修理ブログ
2026/09/25
【熊本市】ボッテガヴェネタ長財布の修理!スレ傷補修と茶色の染め直し
こんにちは!
革研究所熊本北店です。
今回は熊本市のお客様「ボッテガヴェネタ 長財布」スレ傷修理の事例とブランドについて紹介いたします!
まずは依頼品の状態をご覧いただきましょう!
目 次
こちらが今回ご依頼品いただいたボッテガヴェネタの長財布になります。
写真だと少し分かりづらいですが、表面のスレ傷が多く色が褪せているような印象です。
また小銭入れの部分は汚れが少し目立ちます。
幸いなことに深い傷やスレはなかったので修理後の跡残りは少なそうです。
それでは、修理後の状態を見ていきましょう!
いかがでしょうか!
こちらが修理後の状態になります。
スレ傷が見えなくなり、色も染め直したので全体的に綺麗な印象になりました。
小銭入れも染め直したので綺麗になりました!
これでまだまだ愛用していただけると思います!
次に修理方法を紹介します。
今回の修理方法は①クリーニング・脱脂②下地調整(スレ傷補修)③マスキング④着色⑤色止め加工の5工程になります!
それではそれぞれの方法を紹介していきます!
まずは全体のクリーニングを行っていきます。
専用のクリーニング溶液を革に直接スプレーで吹きかけ、刷毛を使って汚れをかき出して拭き取ります。
編み込みの隙間に溜まった汚れもなるべくかき出していきます。
これだけでも綺麗に汚れが落ちる時がありますが、落ちない汚れもあります。
シミ汚れになっている場合は染め直しでシミを目立たなくする、といった感じの施工方法になります。
クリーニングでの施工はそういったことがあるということをご理解いただければと思います。
クリーニングが一通り終わったら、脱脂作業を行っていきます。
手垢や油汚れで黒くなった汚れを落としていきます。
この脱脂作業は汚れを落とすのが目的ですが、もう一つ既存の表面を保護しているコーティングや古くなった塗膜を落とす目的があります。
古くなったコーティングや塗膜は、そのまま残して染め直しを行うと塗膜剥離などのトラブルにつながる可能性があるためです。
この脱脂作業も、クリーニングと同様に擦らず、汚れを浮かして拭き取るイメージで作業を行います。
全体を拭き取ったら、次の工程に移ります。
全体を紙やすりを使って研磨していきます。
①の脱脂作業で落としきれなかったコーティングや塗膜を落としていきます。
強く擦ってしまうと、表面のシボ(革表面にある特有のシワや凹凸のこと)が失われてしまいます。
ボッテガベネタの財布は柔らかい羊革で出来ているので傷がつきやすいです。
なので、削りすぎないよう優しく丁寧に行っていきます。
また、スレ傷などで表面が毛羽立ってしまっている箇所は、毛羽立ちを抑えて平滑にしていきます。
削り終えたら、今度はスレ傷補修をします。
スレがある箇所に薬剤を浸透させ、革内部の密度を上げて耐久性を高めていきます。
一通り終えたら、今度は表面の傷を埋めて平滑にしていきます。
こうすることで、着色を終えた時にスレ傷が目立たなくなります。
最後にもう一度全体を研いだら完了です。
今回塗装しないファスナーや内袋の箇所をマスキングテープや紙などを張り付けて色が移らないように覆っていきます。
マスキングは張り付ける箇所に応じて粘着力の違うマスキングテープを使用していきます。
合皮や革は粘着力が強いと表面が剥がれてしまい、内張や内袋の布は粘着力が弱いと取れてしまいます。
せっかく手間をかけてマスキングしたのに取れてしまっては意味ないので、素材に合わせて考えながら行っていきます。
ロゴの部分やホック、ファスナーなどの金属部は、あとで溶剤で拭き取ることができるのでマスキングをしなくても問題ありませんが、細かい部分に塗料がついてしまうと取りづらいので一応するようにしています。
全体を茶色に着色していきます。
今回は赤、黄色、黒をメインに使って色を整えていきます。
色を合わせる際、財布表面は汚れや色落ちでオリジナルの色ではない可能性があるので、最も色落ちが少ない内側のカードを入れる部分などにあわせていきます。
色を調色して決まったら、全体をスプレーガンで塗装していきます。
塗りムラや液だれが起きないようにノズルを調整しながら行っていきます。
最後に色止めコーティングを全体に施していきます。
これを行うことで、色落ち、色移りを抑えることができます。
この色止めコーティングは、アルコールなどで拭いてしまうと落ちてしまいます。
なので、革製品をアルコールで消毒してはいけません。
また、この工程で艶加減を調整することが可能です。
基本的にはオリジナルと同じ艶加減で調整します。
しかし、お好みの艶加減があればそれに合わせることが可能です。
財布やカバンなどのアパレル製品はツヤありのほうが綺麗に見えるため、ツヤありがおススメです。
以上が今回の修理方法です!
もし、ご自宅に同じような状態の財布やカバン、その他革小物がある方はお気軽にお問合せ下さい。
お見積もりは無料です。
お気軽にお問合せ下さい。
今回はイントレチャートが特徴的なボッテガベネタの長財布でした。
イントレチャートとは、細長く裁断した革を編み込んで作る技法で、ボッテガヴェネタの代表的なデザインです。
イントレチャート(intrecciato)はイタリア語で編み込まれた、という意味です。
イントレチャートの編み込み方には2種類あります。
①切り込みを入れた革に短冊状に裁断した革を通して編み込んでいく方法。
②短冊状に裁断した革を交互に編み込んで一枚の革に仕立てる方法。
ボッテガベネタは、裏地がついているバッグや財布は①の方法、裏地がないものは②の方法で、後者の方が技術と手間がかかるので高価なものになります。
ボッテガベネタと聞いたら、知っている人はほぼ全員編み込みのイントレチャートを想像するのではないのでしょうか。
イントレチャートの技法の発祥はイタリアのトスカーナ地方と言われています。
ボッテガベネタが生み出した技法ではないため、多くのブランドがこの技法を使った製品を作っています。
そんな中、このイントレチャートがボッテガべネタの象徴と言われるようになったのはその技術力の高さにあります。
今回はそんなボッテガベネタの歴史などを紹介していきたいと思います!
ボッテガヴェネタは1966年、イタリアのヴェネト州ヴィチェンツァでミケーレ・タッディとレンツォ・ゼンジアーロ夫妻が立ち上げました。
ボッテガベネタの意味は、「ボッテガ」=「工房」、「ヴェネタ」=「地名」になります。
つまり名前は「ヴェネタの工房」です。
ラグジュアリーブランドの中には創業者の名前をブランドとして取り入れ、ブランドロゴを印象的なデザインとして売りだします。
しかしボッテガベネタは象徴てきなロゴを持たず、”素材と技術で語る真の贅沢”を目指します。
技術力の高さは次第に評価され始め、イタリアの上流階級の人々や著名人から注目を集めるようになります。
順調に成長を遂げていたボッテガヴェネタですが、1990年代に失速します。
原因は、経営陣がブランドイメージの刷新を図ろうと製品にBVロゴを入れたことでした。
ボッテガヴェネタは2001年に経営を立て直すため、グッチグループ(現在のケリンググループ)の傘下に入ます。クリエイティブディレクターに就任したトーマス・マイヤーはBVロゴを廃止し、イントレチャートをブランドの象徴として全面に打ち出します。
グッチグループの豊富な資金力を利用して、ボッテガベネタが持つ高い技術力とトーマスマイヤーの革新的なデザインが評価されて世界的に有名なブランドへと成長していきました。
ボッテガヴェネタのイントレチャートには大きく分けてクラシックイントレチャートとマキシイントレチャートの2種類に分かれます。
創立当初からあるイントレチャートの一つで、比較的細めの短冊状の革を編み込んで作られた製品です。
伝統的なアイテムの一つですが、今では豊富なカラーやデザインがあり、クラシックとモダンの両方を併せ持つのが魅了です。
今回ご依頼いただいた、茶色の長財布はこのクラシックイントレチャートにあたります。
2018年から新たにデザインされたイントレチャートで、クラシックイントレチャートに比べると大きめの革を編み込んで作られたイントレチャートのことです。
強い存在感のあるマキシイントレチャートは瞬く間に人気となり、今やボッテガヴェネタの顔になりつつあります。
次にボッテガヴェネタで主に使用されている素材について紹介いたします。
ラムスキンは、生後1年以内の子羊から作られた革のことを言います。
革は基本的に食用として利用された動物の革を再利用して作られます。
生後1年以内の子羊は食用としての流通量が少ないので、貴重で比較的高価です。
ラムスキンの特徴は、とても軽く、手触りが柔らかくてしなやかです。
愛用していくうちの色や光沢の変化はないので、お手入れは必要ですが買った時と同じ見た目を維持できます。
しかしながら、生後間もないため革が薄く、傷つきやすいというデメリットがあります。
柔らかさを生かして女性用の高級手袋やバックなどに利用されていましたが、今では男性用の製品などにも使われています。
生後6か月以内の子牛から作られた革のことを言います。
牛は年齢や体重、雄か雌かなどで革のランクが変わるのですが、カーフスキンはその中で最も高級な革です。
キメが細かくて柔らかく、光沢があるのが特徴です。
カーフスキンは愛用することで色の変化や光沢がでるエイジングを楽しむことができます。
以前は男性用として売りだされていたカーフスキンですが、今では女性用の商品としても販売されています。
その他に、ボッテガヴェネタでは水蛇やナイロン素材のアイテムもあります。
ここでボッテガヴェネタの代表的な作品をいくつか紹介します!
ボッテガヴェネタの最高峰と言われる大型のトートバッグです。
全てて手編みで作られており、縫い目や接着剤を一切使わずに作られています。
職人が2人がかりで2日間ほどかけて作られるます。
価格帯は50万~100万円程度と高級品になります。
シンプルでありながら美しいデザインはとても人気があります。
2019年にダニエル・リー時代(2018年から2021年に務めたアートディレクター)に登場したホーボーシルエット(三日月型のシルエット)と持ち手のノット(結び目)が特徴的なバッグです。
ハリウッド女優のジョディ・フォスターがボッテガヴェネタのバッグに隠れているのを写真に撮られたことからジョディと名付けられたとか。
サイズ展開の幅が広く幅広い年代から人気を集めています。
ダニエル・がデザインした作品の中で最大のヒット作品です。
雲のような形が特徴的で、イントレチャートの革の柔らかさを最大限にいかした作品です。
クラッチバッグ、ショルダーバッグ、ボディバッグと様々な使い方ができ、SNSなどでも話題となりました。
以上、ボッテガヴェネタについて少し紹介させていただきました!
イントレチャートはイタリア発祥の技法ですが、それを世界に広めたのはボッテガヴェネタと言っても過言ではありません。
イントレチャートをみるとボッテガヴェネタを思い浮かべるのがその証拠ですね。
これはなにより職人の技術力の高さにあると思います。
使ったことが無い人は一度手に取ってみると良いかもしれません。
使用していく中でスレ傷や汚れなどが気なりましたら当店までお問合せ下さい。
当店ではクリーニングやスレ傷補修、染め直しなど主に行っていますが、その他の縫製、ファスナー・スライダー交換、ホック打ち直しなど様々なご相談を承っております。
お見積もりは無料になります。
公式LINEやメールなどでお問合せいただくとよりお見積もりが正確に出せるかと思います。
バッグや財布、小物に関するベース補修と、縫製補修、クリーニングの価格を抜粋してご紹介します。
ベース施工とは(クリーニング+スレ傷補修+染め直し+色止め加工)コースです。
クリーニングのみ施工とは保湿ケアが含まれるコースです。
※汚れにより落ちないものもあります。
<ベース価格>
| ベース価格 | ||
|---|---|---|
| バッグ・小物関係 (持ち手込み※40cmまで2本) |
Sサイズ(タテ+ヨコ 35cmまで) | 17,200円~ |
| Mサイズ(タテ+ヨコ 60cmまで) | 21,100円~ | |
| Lサイズ(タテ+ヨコ 90cmまで) | 24,900円~ | |
| LLサイズ(タテ+ヨコ 91cm以上) | 30,700円〜 | |
| 財布等の小物 | 11,500円~ | |
| 持ち手(ハンドル) ※1本当たりの料金 |
3,800円~ | |
| 部分補修(タテ+ヨコ=16cmまで) ※1箇所当たりの料金 |
3,800円~ | |
この他にも、トップ加工、特殊素材、カラーチェンジ、色数、補修箇所、縫製の有無などなど、様々な条件やオプション、お品物の状態や施工の難易度などを確認した上でのお見積りとなります。
<縫製補修価格>
| 財布 | ||
|---|---|---|
| ファスナー交換 | 長財布 | 15,800円〜 |
| コンパクト | 13,900円〜 | |
| 小銭入れ | 12,000円〜 | |
| 引手作成 | 5,400円~ | |
| スライダー交換(シルバーorゴールド) | 5,400円~ | |
| ホック交換 | 3,600円〜/1個 | |
| 7,200円〜/2個 | ||
| バッグ | ||
| 内袋交換 ※1 | 20,400円〜 | |
| 内張交換 ※1 | 43,200円〜 | |
| 根革(付け根)交換 | 9,600円〜(1箇所) | |
| 持ち手作製 | 平持ち手 9,600円〜/1本 | |
| 丸持ち手 12,000円〜/1本 | ||
| ショルダーベルト作製 | 20,400円〜 | |
| パイピング交換 | 15,600円〜/1本 | |
| ファスナー交換 | 18,000円〜 | |
| ・ファスナーの布地の色がブラック、ブラウン以外の場合はプラス4,000円~(税込み) ・分解、再縫製をするため、元の縫製ラインからズレることがあります。 ・スライダーはYKKの物になります。海外製はプラス料金がかかります。(ririなど、プラス4,000円~(税込み)) ※1 使用する生地はキャンバスかシャンタンかナイロンになります。合皮、本革の場合は要相談。 |
||
<クリーニング価格>
| バッグ・小物関係 | |
|---|---|
| Sサイズ(タテ+ヨコ 35cmまで) | 7,800円~ |
| Mサイズ(タテ+ヨコ 60cmまで) | 9,500円~ |
| Lサイズ(タテ+ヨコ 90cmまで) | 11,200円~ |
| LLサイズ(タテ+ヨコ 91cm以上) | 13,800円~ |
| 財布等の小物 | 5,200円~ |
| 持ち手(ハンドル) ※1本当たりの料金 |
1,700円~ |
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掲載価格は目安です。価格改定により変更となる場合があります。
詳細な料金は、お見積り時に確定いたします。
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