ソファー・バッグ・財布修理|熊本市 革修理は革研究所 熊本北店
革修理ブログ
2026/09/10
【大牟田】ポーター革ショルダーバッグの擦れ傷修理・染め直し事例!福岡
こんにちは!
革研究所熊本北店です!
本日は大牟田市のお客様「PORTER ショルダーバック」修理+染め直しの施工事例とポーター、吉田カバンについて紹介します!
ショルダーバックはコンパクトで使いやすくていいですよね。
私は全部で5つ持ってます。
多いな~という自覚はあります(笑)。
もう少し小さいのがいいな、ペットボトルが入るといいな、膨らみがあるといいな、など思っているうちにどんどん増えていきました。
出かける際に服に合わせやすいですし、荷物が少ないけどポケットには入りきらないくらいの荷物のときはちょうどいいです。
そんなショルダーバックでのご依頼です。
目 次
こちらが今回ご依頼いただいたポーターのショルダーバックです。
本革のショルダーバックは雰囲気があって良いですね。
ファスナー周辺がすれ傷で色が褪せてしまっています。
塗膜が擦れて銀面(革の表面)が露出していますが、革本体のひび割れはないので、修理可能です。
それでは、施工後の状態をご覧いただきましょう。
いかがでしょうか。
スレ傷がある箇所は修復し、全体的に染め直しを行いました。
どこが擦れていたのか、写真では分からなくなったと思います。
これでスレ傷を気にすることなくご利用いただけると思います。
ショルダーバックを始め、ハンドバック、トートバックなど、革製品のバックであればなんでも修理可能です。
もちろんバック以外でも修理可能ですので一度お問合せ下さい。
それでは、修理方法を紹介していきます!
今回の修理方法は、①クリーニング・脱脂②下地調整(スレ傷補修)③マスキング④着色⑤色止めコーティングになります。
まずは全体のクリーニング・脱脂をしていきます。
クリーニングでは主に表面の汚れ、脱脂で手垢や油汚れ、既存の表面を保護しているコーティングや古くなった塗膜を剥がしていきます。
表面のスレ傷が多かったり、長い年月利用されていた革製品などは、表面のコーティンングが失われている場合があります。
表面のコーティングが無いと、色が落ちやすくなったり、革が乾燥してひび割れが起きてしまう原因となります。
一度ひび割れが起きてしまった革は、修理をしても施工跡が残ってしまう可能性がありますので、もし気になるようなスレ傷がある場合は、なるべく早くケアすることをおススメします。
脱脂でコーティング、古くなった塗膜を落とすのは、古い塗膜は剥がれやすくなっているケースがあり、この上から塗料を吹きかけてしまうと塗膜剥離などのトラブルが発生することがあるからです。
お化粧をする時、前日の化粧を落とさずに上からお化粧を塗り直して出かけるのと同じだと思ってください。
おそらく化粧はうまく行かないと思います。
また、長年使用した革製品は、手垢などがシミになっているケースがあります。
タンニンなめしなどの製品は、使用していく過程で色が変わっていきます。
こういった変化は、いわゆるシミに該当するのですが、落とすことができません。
シミの対処方法は、塗膜を作って隠すか、カラーチェンジを行うかの2択になります。
クリーニングは、全ての汚れが綺麗に落ちる、ということではないということをご理解いただければなと思います。
全体的に紙やすりを使って、スレ傷などによる革表面の毛羽立ちを抑えていきます。
稀にスレ傷が深いと毛羽立ちが収まらない時があるので、そういったときは途中で作業を中断します。
革本体は基本的に2層構造となっています。
乳頭層と網上層です。
乳頭層は上層に位置し、密度が高く耐久性が高いです。
網上層は下層に位置し、密度が荒く耐久性が低いです。
毛羽立ちが収まらない、というのはスレ傷が網上層に達している可能性があります。
こうなると、削れば削るほど毛羽立ちは収まらず、耐久性が低くなり、最悪穴が空いてしまいます。
そうしないために、丁寧に優しく状態を見ながら削って平滑にしていきます。
一通り終えたら、スレ傷の補修に入ります。
擦れてスカスカになった箇所に薬剤を充填し、革の密度を上げていきました。
それが終わったら、今度は表面の傷を埋めて平らにしていきます。
稀に革に凹みがある事例があります。そういった箇所は凹みを完全に直すことは難しいです。
シボ(革表面の凹凸やシワ)が無いタイプの革、例えば革靴などであれば、目立たなくすることが可能な時がありますが、シボを修復で再現することは無づかしいです。
どうしても平でビニールのような質感になってしまいます。
そこを承知いただければと思います。
また、この工程で表面をうまく作れていないと、塗装の際に色ムラとして表れてきます。
なので、念入りに表面が滑らかに仕上がっているかを確認します。
金具や色が異なる革の部分、ファスナー、布地の部分などを保護していきます。
特に布地の部分は色が取れなくなってしまうことがあるので、しっかりとマスキング、または紙やビニールシートなどで覆います。
稀に布地の部分を染めれないか、というご相談をいただくことがあります。
しかし、当店で扱っている塗料は基本的に革専用のため、お断りさせていただいています。
布もいろんな種類があり、それぞれで染まり具合が異なるため、塗りムラになりやすいです。
綿100%ならいいのでは?と思ったこともあるのですが、やはり色をしっかり定着できない可能性があります。
マスキングは、布地ははがれやすいので粘着力強め、合皮は塗膜が剥がれやすいので粘着力弱めなど、張り付ける素材によって種類を変えます。
また、金具についた塗料はシンナーなどを使って拭きとることが可能です。
しかし、拭き取る際に金具以外の革の部分に触れてしまうと、せっかく綺麗に塗装したのに色が取れてしまうことがあります。
なので私は全て金具部分もマスキングをしていきます。
こげ茶色を調色していきます。
調色の際は、色の変化が少ない内袋や持ち手の内側、ソファーは座面の隙間などの色を参考に合わせていきます。
色は全て一から作製していきます。
そのため、どんな色も対応可能ですが、100%同じ色は難しいです。
しかし、限りなく100%に近い色を目指して調色していきます。
調色を終えたら、いよいよ着色します。
ショルダーバックは立体的な形をしています。
平面のものに対してスプレーガンを吹き付けるのは簡単なのですが、立体的なものは気を付けないと塗りムラが発生しやすいです。
なのでスプレーガンとショルダーバックの距離、角度が同じになるよう気を付けながら着色していきました。
着色していくと、調色した時と吹き付けたときの色の出方が違う時があります。
こういう時は、色を少し修正して吹き付け、修正して吹き付けを繰り返します。
吹き付ける量が多くなってしまうと、塗膜が厚くなり、革特有のシボ感が失われてしまう原因になります。
できるだけ塗膜は薄く、けれどもしっかりと色が出るように最初減の塗膜を目指します。
ここで色止めを行います。
塗料の種類によっては、着色の際に色止め剤を混ぜて色止めします。
最後に撥水コーティング、防汚加工を行いますが、これらのコーティングは必要なければ取り外すことも可能です。
この時にツヤ加減を調整します。
基本的にはオリジナルに近いツヤ加減に調整していきます。
革は種類によって光沢の出方が違うので、微調整をしながら行っていきます。
今回は半ツヤに調整をしてコーティングを行いました。
最後に撥水コーティングを行って完成です!
修理方法は以上になります!
少し文章多めで修理方法を紹介しました。
同じブランドの同じ商品でも、製品の状態でやり方を微妙に変えていきます。
同じような汚れなのに落ちなかったり、色が出にくかったり、などなど。
何回やっても同じ、ということはないので難しいですね。
そこが面白い部分でもあります。
もし、革製のショルダーバック、トートバックなどで同じようなスレ傷がある場合は一度ご相談ください。
お見積もりは無料です。
また、LINE公式で写真を送ってくださると見積しやすいです。
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今回はポーターのショルダーバックの施工事例でした。
ポーターは日本の老舗カバンメーカー、吉田カバンの初ブランドであり、看板ブランドです。
名前の由来はホテルで荷物の運搬係をしているポーターからきており、吉田カバンのバックを持って世界を闊歩して欲しいという思いが込められているそうです。
ホテルのポーターはカバンを見る、触れる機会がとても多いので、良いものに対する目が肥えていきます。
世界的ラグジュアリーブランドのGUCC(グッチ)の創業者であるグッチオ・グッチは創業前にポーターの仕事をしていて、富裕層のカバンなどに感銘を受けたと言われています。
そんなポーターのブランドを持つ吉田カバンは、1935年創業の日本の企業です。
創業者は1906年生まれの吉田吉蔵。
神奈川県寒川町の農家に生まれました。
吉蔵は12歳で上京し、上野の老舗カバン工房で職人としての修行を始めます。
17歳の時、関東大震災で被災しますが、紐の両端を家財に結び付けて多くの荷物を運びだした経験から、カバンで最も重要なことは荷物を運ぶことである、ということを認識します。
1935年、吉蔵が29歳の時、自分の力を試すため独立、東京の神田須田町で吉田鞄製作所を設立します。
これが現在の吉田カバンの始まりです。
しかし、1939年から1945年の間に二度の徴兵に参加します。
無事に帰国した吉蔵は再びカバン政策を開始、キャンバス地を使ったリュックサックやショルダーバックを手掛けます。
製品の質はよく、次第に評判となりました。
1951年には事業拡大のため、場所を東神田に移転、社名も株式会社吉田に変更します。
1953年、エレガントバックを発売、これが大ヒットとなります。
カバンのマチ幅をファスナーの開閉によって拡張できるようにし、使わない時は閉じることで小さく収納できるようにしました。
当時、戦後の復興で集合住宅が急増した時代でした。
限られた住空間で、荷物がたくさん入り、使わない時はコンパクトにできる機能は高く評価されました。
またエレガントバックはご結婚前の上皇后陛下が愛用されていたことを受けて話題となります。
国際的な評価も高くなり、海外からライセンス契約の話が持ち掛けられますが、吉蔵は徹底して日本の職人による国内生産にこだわります。
「作り手(職人)のことが伝わるようなもの作りをしたい」と考えた吉蔵は、1962年、初の自社ブランド、ポーターを立ち上げました。
1981年、吉田カバンのデザイナーが「ニューヨーク・デザイナーズ・コレクティブ」という世界的なデザイナー集団に選出され話題となります。
これによって国内外の多くの百貨店などで吉田カバンの製品が並ぶようになりました。
1984年、ポーターに次ぐ自社ブランド、「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」を立ち上げます。
赤のバッテン、青のバッテンがトレンドマークのブランドで、素材に細部までこだわり高機能性を実現させたブランドです。
1985年には長男の吉田滋が社長の座を譲り、1994年、88歳で吉田吉蔵はこの世を去ります。
しかし、その後も吉田カバンは様々なブランドを打ち出し、品質の高さ、コンセプトが今でも高い評価を受けています。
今年で創業91年の吉田カバンですが、創業者である吉田吉蔵が創業当初から持っていた「一針入魂」の精神は今の吉田カバンに受け継がれています。
今後も高い機能性、品質、デザインを持ち合わせた製品を作り続けていくことでしょう。
以上、吉田カバンの紹介でした!
もうすぐ創業100周年はすごいですね。
吉田吉蔵もすごいのですが、創業100年を築くことは一人では不可能です。
彼の人望に集まってきたたくさんの人達の協調と強い指針があったからこそ今も続いているのだと思います。
興味のある方は是非、製品をお手に取ってみると良いかもしれません。
そして、スレ傷、色褪せなど修理が必要になったら是非、当店にお問合せ下さい!
文章が長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
バッグや財布、小物に関するベース補修と、縫製補修、クリーニングの価格を抜粋してご紹介します。
ベース施工とは(クリーニング+スレ傷補修+染め直し+色止め加工)コースです。
クリーニングのみ施工とは保湿ケアが含まれるコースです。
※汚れにより落ちないものもあります。
<ベース価格>
| ベース価格 | ||
|---|---|---|
| バッグ・小物関係 (持ち手込み※40cmまで2本) |
Sサイズ(タテ+ヨコ 35cmまで) | 17,200円~ |
| Mサイズ(タテ+ヨコ 60cmまで) | 21,100円~ | |
| Lサイズ(タテ+ヨコ 90cmまで) | 24,900円~ | |
| LLサイズ(タテ+ヨコ 91cm以上) | 30,700円〜 | |
| 財布等の小物 | 11,500円~ | |
| 持ち手(ハンドル) ※1本当たりの料金 |
3,800円~ | |
| 部分補修(タテ+ヨコ=16cmまで) ※1箇所当たりの料金 |
3,800円~ | |
この他にも、トップ加工、特殊素材、カラーチェンジ、色数、補修箇所、縫製の有無などなど、様々な条件やオプション、お品物の状態や施工の難易度などを確認した上でのお見積りとなります。
<縫製補修価格>
| 財布 | ||
|---|---|---|
| ファスナー交換 | 長財布 | 15,800円〜 |
| コンパクト | 13,900円〜 | |
| 小銭入れ | 12,000円〜 | |
| 引手作成 | 5,400円~ | |
| スライダー交換(シルバーorゴールド) | 5,400円~ | |
| ホック交換 | 3,600円〜/1個 | |
| 7,200円〜/2個 | ||
| バッグ | ||
| 内袋交換 ※1 | 20,400円〜 | |
| 内張交換 ※1 | 43,200円〜 | |
| 根革(付け根)交換 | 9,600円〜(1箇所) | |
| 持ち手作製 | 平持ち手 9,600円〜/1本 | |
| 丸持ち手 12,000円〜/1本 | ||
| ショルダーベルト作製 | 20,400円〜 | |
| パイピング交換 | 15,600円〜/1本 | |
| ファスナー交換 | 18,000円〜 | |
| ・ファスナーの布地の色がブラック、ブラウン以外の場合はプラス4,000円~(税込み) ・分解、再縫製をするため、元の縫製ラインからズレることがあります。 ・スライダーはYKKの物になります。海外製はプラス料金がかかります。(ririなど、プラス4,000円~(税込み)) ※1 使用する生地はキャンバスかシャンタンかナイロンになります。合皮、本革の場合は要相談。 |
||
<クリーニング価格>
| バッグ・小物関係 | |
|---|---|
| Sサイズ(タテ+ヨコ 35cmまで) | 7,800円~ |
| Mサイズ(タテ+ヨコ 60cmまで) | 9,500円~ |
| Lサイズ(タテ+ヨコ 90cmまで) | 11,200円~ |
| LLサイズ(タテ+ヨコ 91cm以上) | 13,800円~ |
| 財布等の小物 | 5,200円~ |
| 持ち手(ハンドル) ※1本当たりの料金 |
1,700円~ |
\大切な革製品を長く美しく使うために、修理やメンテナンスを検討してみませんか?/
掲載価格は目安です。価格改定により変更となる場合があります。
詳細な料金は、お見積り時に確定いたします。
革研究所熊本北店では、大型のソファや椅子から、小物のバックや財布、革靴など革製品であれば何でも修理に対応しております。お見積もりは無料ですので是非お気軽にお問合せください。
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